どーも、管理人のまーちゃんです。
最近、経理という職種の重要性をひしひしと感じることがあります。
というのも最近友人がベンチャー企業の総務兼経理となり、一人で四苦八苦しながら必死に業務を覚えているという話を聞いたから。
仕事内容を聞くと、契約や簿記の仕訳など企業の運営としては実に重要な仕事を覚えていっているようです。
そういえば自分も、経理として結構重要な職種として動いているなぁと改めて実感しました。
そしてもう一つ思い出したことが。
会計事務所職員時代に様々な起業の社長とのやり取りをしてきましたが、その時に思ったのが
「組織がしっかりしている企業は、有能な総務・経理の人が社内にいる」ということです。
屋台骨がしっかりし、事業が波に乗っていて、継続的に利益を出せている会社には、必ず経験豊富な総務・経理の担当者がいます。
そしてそれはベンチャーと呼べるような新興企業や、新設の会社にも言えること。
設立して間もない会社でも、社内事務をしっかり出来る人が会社を支えているケースが多いです。
言い換えれば、こうした社内事務をおろそかにしてしまう会社はいくら事業が成功していても地盤が弱いです。
会社としての組織の歯車がひと度狂ってしまうと、あっという間に崩壊しかねません。
そこで、まーちゃんはここで提言します。
「起業したいと思うなら、有能な経理職を見つけて一緒に立ち上げよう」
今回は、なぜ経験豊富で能力のある経理職が企業に必要なのか、その重要性をお伝えしていこうと思います。
経営判断に、経理の目線で意見を言ってもらえる
経理の仕事は、実質的に企業の金銭管理です。
つまり会社のお金の流れを一番良く見る仕事となります。
日々の入出金から小口現金、長期的な資金繰りに至るまでを担当していますから、自ずと自社の損益状態や現金の把握が出来ています。
設備投資・先行投資などで多額のお金が出る可能性があれば判断に迷ってしまいますが、有能な経理が自社内にいれば、経理としての所見を聞くことが出来るわけです。
金銭管理に長けている経理のアドバイスは、必ず役に立つでしょう。
社会保険加入や税務申告など、面倒な業務を預けられる
これは経理と合わせて総務的な立場からも言える点です。
企業は、従業員を正社員で雇えば必ずその社員を社会保険に加入させなければなりません。
また、仮にパート社員であっても一週間に20時間以上勤務し、31日以上の雇用見込みがある社員には雇用保険に加入箚せなくてはなりません。
こういった保険の手続きを、労働局や社会保険事務所へ届け出なくてはなりませんが、何も知識がない状態ではこの手続にかなり手こずります。
それだけ面倒で煩雑な作業です。
そして税務申告。
企業(法人)は決められた決算期間の事業報告として、一年ごとに法人税の申告をしなくてはなりません。
会計の知識から税務の知識まで求められる、かなり大変な作業です。
これらの作業は、正直言って社長業と並行するのはかなり苦労すると思います。
ですから、こういった総務・業務の経験が豊富な社員がいればそれらを安心して預ける事ができ、自分は社長業に専念できるのです。
こういった作業を社会保険労務事務所や税理士事務所に委託する、という手もありますが、それでは実務の実体が掴めないという点や、委託料が高額であれば損をする、というデメリットもあります。
長い間をかけて企業力を向上させ、強い企業体にしたいという思いがあれば、出来るだけ実務ができる人を自社内に取り込む、あるいは育てるという方法を採った方がよいと思います。
税理士並みの知識があれば、外部への経営相談も減らせる
先程話した税理士への委託という点において、税務申告だけでなく経営相談や節税対策のアドバイスを受けるということで委託を行う企業も多くあります。
ただこの経営相談に関しては、委託を受ける側には何の資格も必要ないので税理士にお金を払ってアドバイスを受けなくても良いわけです。
もっと身近にアドバイスをしてくれそうな人を探すとなったら、適任なのは自社内の経理担当者だと思います。
税理士でなくても税金に対しての知識があれば、節税対策案を色々と出してくれるでしょう。
自社の損益を直に見ている経理ですから、経理としての観点から経営へのアドバイスをすることも出来ます。
また、自社内であれば社外に話したくないオフレコ話も出来ます。
自社内に仕事の出来る経理がいれば、意見を活用してよりよい経営をすることも可能だと思います。
安心して、事業発展に取り組む事ができる
ベンチャー企業や独立したての会社では、社長が営業マンとなって自社の商品やサービスを売り込む事が多いと思います。
営業職は非常に柔軟な動きと対応を迫られる、いわば「器用な人が活躍する仕事」だと思いますので、その苦労や努力と言ったら相当なものだと思います。
正直、管理人は営業職では身体と心が持たないと思います。
しかしどんなにできる人でも、やはり時間的な制約や体力には限界があります。
社長業と並行して営業職をやり、さらに総務や経理の業務も兼任するというのはとても無理な話です。
起業した段階で「総務・経理的な仕事は誰でも出来るだろう」とタカをくくっておろそかにしてしまうと、結局時間・費用のコストがかかってしまったり、大変な思いをすることでしょう。
夏休みの宿題をギリギリまでやらずに放っておくのと同じです。
だからこそ、こういった総務・経理的な業務は誰かに任せたほうが良いのです。
その誰かというのも、社外ではなく、出来るだけ社内でまかないましょう。
経理職や総務職の実務経験が豊富な人を雇うのもよし。
総務専門の事務員を1から育てていくのもよし。
総務と経理が強くなれば、間違いなく企業力も強くなります。
立ち上げたばかりでも屋台骨である社内事務をおろそかにせず、しっかり支えていける社員を抱えることで企業は強くなっていくと思います。
安心して任せられる社員がいれば、社長としても社長業・経営業務に専念出来ますし、営業兼任であれば自分は取引先との関係づくりや受注に専念するだけ。
あとは信頼できる総務職・経理職の社員が実務を担当してくれます。
自分は時々進捗状況を確認するだけでOK。
大変な作業から開放されて、心置きなく自分の仕事に取りかかれるのです。
まとめ
今回は、企業にとっての総務と経理の重要性について、なぜ総務と経理が重要な職種なのかをお話してきました。
総務や経理がしっかりすれば、間違いなく企業力が成長します!
そしてよりよい経営にもつながります!
これから起業を考えている人や、立ち上げたばかりの経営者の方は、社内に信頼できる経理をおくことを検討してみてはいかがでしょうか?