どーも、管理人のまーちゃんです。
まーちゃんはとある企業の経理職として働いていますが、
先日年1回の昇給の時期となり、晴れて一段階階級がアップしました。
能力給も少しだけアップです。
今回の昇給はまだ今の会社でキャリアが3年ほどのため、上からは「少し早いのではないか」という声もあったそうなのですがそこは直属の上司(経理課長)の一声で押し通してもらったそうです。
手前味噌ながら、上司に目をかけてもらっているのは本当に良いことだと思います。
人間関係悪いより良い方が良いに決まってますからね。
上司にハマった部下、というのはメリットばかりです。
今回は、一般企業で経理職として働く人間の収入についてお話ししようと思います。
これから経理職を志す人に向けての年収の相場観について語っていこうと思います。
経理の年収はどれ位?
一般企業の経理職の年収はとりわけ良いわけではありません。
むしろ入社して5~10年ほどは、他の職務経験者よりも年収が少ないのが一般的です。
20代後半から30代前半の一般職員で、大体年収300~400万ぐらいでしょう。
それにはいくつかの理由があります。
1,営業職が優遇される
経理職というのは事務職です。
営業職や作業職と違って、商品やサービスを生み出したり販売する立場ではありません。
会社によっては営業出身の重役や社長が多かったりするので、そうなると昇給体系や初任給が営業職に優遇されます。
実際、まーちゃんも社内で仕事をするよりも商品を作る立場やお客様のところへ出向いて仕事をする人の方が気苦労も多いし、ストレスも絶えないと思っています。
その分もらえるものは多いよ、という内容でも納得できます。
まーちゃんは営業職のストレスに耐えられなくなって今の仕事に落ち着いたという面も持っているので、このシステムに疑問を持つことはありません。
2,仕事の成果を見える形で表すことが難しい
経理職の仕事の本質は
「社内作業をトラブルなく処理する」
ことにあります。
つまり、営業職や作業職のように商品やサービスの提供とは離れた位置にあります。
そのため、あなたの仕事の成果は何?と言われるとどうしても「日々の事務作業をそつなくこなすことです」としか言えないのです。
【そつなくこなす】為には専門知識や経験、自己啓発で得た技術を獲得し、仕事に生かすことが必要で、かなりの努力が必要になるのですが、その努力の成果を仕事上で目に見える形で表すのが非常に難しいです。
営業職なら営業成績、作業部門なら生産能力の向上や現場環境の改善など他の人の目から見ても一目瞭然な結果を成果として生み出すことが出来ます。
営業インセンティブという形で、報奨金制度を設けている企業も多いです。
しかし事務職はこの面では非常に厳しい立場にあります。
たとえば経理職の成果を「金額処理をひと月で一回も間違わずに行いました!」とどんなに大声で言っても全然パッとしません。
言われた方も「そうですか…」としか言えません。
経理職を含め総務などの事務職は成果、というよりも仕事に対する姿勢や向き合い方、人間関係、存在感などが評価対象となってきます。
しかしこういうものは身近な人ならわかりますが、上司や人事の評価をするような重役などの人達にはなかなか伝わりにくいものです。
どうしても成果が目に見える営業や作業部門の人事評価に目が行ってしまいがちになってしまうのが世の中の企業の現実だと思います。
だからと言って事務職は損だ、と思うのは間違いです。
事務職には事務職なりのメリットもあります。
そのメリットを選ぶかどうか、それはあなた次第だと思います。
この話はまたいつかの機会にお話ししていきたいです。
3,「残業」が出来ない
経理職を含め事務職というのは、基本的に残業が発生しないような仕事の仕方を求められます。
そもそも「残業」というのは、仕事が残っているから終業時間を過ぎた後も仕事を続ける、という意味です。
仕事というのは基本的に残業前提で業務を進めていくことは考えないので自分たちの都合で残業することは「悪」となります。
営業職や作業部門の仕事というのは、基本的にお客様次第で時間も働き方も変わってくるため、先方理由で残業となるのは仕方のないことですよね。
でもその仕方がないことが絶対に発生してきてしまうので残業せざるを得ません。
でもその分残業代という形で給料に反映しますので賃金をもらう立場からしたら、残業さまさまと思える部分もあります。
時間外労働賃金なので、通常の就業時間の賃金よりも割増されるのであえて残業して稼いじゃおう、なんて考える人もいたりしますよね。
事務職は残業したらダメ、という雰囲気や空気が他部署より強いので、基本的には定時上がりを求められます。
なので結局他の部門の人たちより早く帰れる分、貰えるものは少なくなってしまいます。
終業時間後の時間を取るか、給料を取るか、という選択も事務職を選ぶ際には
考えるポイントになってくると思います。
以上のような理由から、経理をはじめとする事務職の年収というのは他部門に比べて相対的に低くなってしまうのが一般的です。
ここまでの話で「なんだ、事務職って年収低くなるんだ…」と残念に思ってしまう方も多いでしょう。
ですがそれはペーペーでいる頃の話。
下積み時代に経験と知識を積み重ねて、昇給・昇進してくると話が変わってきます。
昇進すると年収がいきなりアップする
経理職をはじめとする事務職は一般社員でいる頃の年収は他部門と比べて低いのですが、昇進して係長クラスになり始めたあたりから、他部門の役職者と年収の相場がほぼ同じくらいになります。
年収600万以上も夢ではありません。
役職に就くと、これまで発生してきた残業代の代わりに役職手当という形で収入がアップするためです。
役職者はどんなに残業しても残業代が付かなくなってしまうので、比較的残業の少ない事務職は、他部門の役職者よりも実際働く時間が少ない状態でもらえる賃金がほぼ同じになる、という構図になります。
役職に就くと、事務職はこれまで不遇だった分少しメリットが増えるのです。
それに事務職は、社外や生産現場でのストレスという脅威にさらされることなく仕事を行える面もメリットの一つ。
社内の環境さえよければ、精神的にも安定して業務をこなすことができ自分自身のさらなる成長に時間を費やすことが可能です。
経理職が昇進すると得られるメリットは?
経理職は、会社の「お金」を司る職種です。
財務を兼任したり、経営企画といった部門とも密接に関わりながら日々仕事をしています。
つまり、企業の経営と常に関わりながら仕事を進めているのです。
このことが、実は昇進していくと非常に良いメリットとなるのです。
なぜかというと、経理職がどんどん昇進して役職が付き、さらにステップアップしていくと
昇進=お金を中心とした経営管理の仕事をする
という面が強くなり、会社の中枢組織の一員となっていくからです。
昇進していけば、ゆくゆくは経営部門の部長級、取締役なども夢ではありません。
日々の仕事を忠実にこなして自分自身を高めていくだけで最終的には会社のトップになることだって出来ます。
実は営業職や他部門からトップになろうとすると、事務職よりもいばらの道が待っています。
営業職だったらまず営業成績を上げ、そして部門のマネジメント能力も高め、さらに外部からの多種多様なストレスにも耐えて…というシナリオになるでしょう。
作業職だったらまず部門の生産能力を上げる工夫やアイディアを実践して成果を上げ、
日々の業務を動かしながら部門のマネジメントをしていく。
更に上に上がりたいなら自分で経営についての勉強もしなければなりません。
それが経理職は「日々の業務=経営についての知識と経験の学び」で直結しているので、上に上がっていくなら非常に効率が良くなります。
経営に直結する仕事をしていれば、年収ベースで他の社員よりも高くなるのは一目瞭然です。
上昇志向があって、経営に携わっていきたいと思う人は経理職から高みを目指してみるのも一つの手だと言えます。
まーちゃんは実はこのタイプ。
これまで営業職や作業ドライバー職を経験したまーちゃんだからこそこの道を選んで進んでいます。
あとは個人個人の志向によりますが。
結局経理職は損なのか?得なのか?
これまで話してきた通り、経理職はペーペーの駆け出しの頃は他の営業や作業職よりも収入が見劣りしますが、階級が上がるにつれて他部門と遜色ない年収の幅となります。
そして経営に携わる機会が多くなり、更なる高みを目指すことができます。
ずっと経理職を続けていこうと思っている人には、このステップを上がれば年収は良くなることでしょう。
そうではなくただ同じ仕事と作業をを淡々と長年続けていこうと思っている人は正直他の人よりも収入が劣ります。
その反面終業時間後の自分の時間は確保できますが。
どちらの考えを選んで進んでいくかは個人の好みですが、
収入の話を先に心得ておくことで、自分自身のキャリアについてより深く考えていけるでしょう。
まとめ
今回は、経理職となった人の年収についてお話してきました。
一言でいえば、経理職の収入は
「平社員だと損、昇進すれば得」です。
これを踏まえて経理職としてのキャリア形成、経理職への転職を考えて頂けると幸いです。
皆様ご閲覧誠にありがとうございます。
今後も経理関係の情報を発信していこうと思います!