将来、経理職に就くために簿記3・2級の合格を目指すなら【Accountant's library】
第148回の日商簿記試験が2月25日に開催されます。
試験日まで残り5日となりましたね。
受験者の方は、最後の追い込みで予想問題や過去問を解いて勉強しているのではないでしょうか。
実際に筆者も簿記試験を受ける直前は、
〈問題を解く→テキスト読み返し〉の繰り返しで勉強していました。
今回は初めて簿記2級を受験する方向けに、筆者が通算3回試験を受けて合格した経験をもとに当日の試験対策と問題の進め方についてご紹介していきたいと思います。
- 試験は第3問から解答しよう
- 次に工業簿記を攻めよう
- 第1問と第2問はしっかり正解する
- 時間配分は解答時間100分、確認時間20分
- 複雑な問題ほど紙面で仕訳をしよう
- 大きい電卓を用意する
- 教室は寒いので防寒対策を
試験は第3問から解答しよう
簿記2級試験の内、最も時間のかかる問題が第3問です。
第3問は決算関係や財務諸表の作成、本支店会計、連結決算等が出題範囲。
決算整理仕訳等の実務に則した問題が出題されるので、一番厄介です。
勘定科目や仕訳等の基礎を押さえていないと解けないものですが、配分が100点中20点あり、70点以上が合格ラインとなっているので簿記試験ではここで点を取れるかが明暗を分けます。
第1問・第2問は応用問題より基礎問題中心なので、2級に合格する人はおおよそ解けます。
先に難解な問題を見ておき、時間に余裕を持って解答した方が
ミスしませんので、一番最初に第3問に取りかかるのが良いでしょう。
もし第3問を後回しにしても、一度確認してからのほうが初見よりも焦りが生まれませんので、必ず目を通した方が良いです。
次に工業簿記を攻めよう
第3問の後に第4問・第5問と工業簿記の範囲が続きますが、工業簿記は筆者の感覚でいうと「数学」です。
計算に時間を要する問題である傾向が強いので、ここも先に取り掛かってしまうことをお勧めします。
試験時間の半分以上を第3~5問で使ってしまったとしても、第1問・第2問の解答に割ける十分な時間が残ると思います。
とにかく試験時間後半に余裕を持てるようなペースで進めましょう。
第1問と第2問はしっかり正解する
第1問・第2問は基礎的な問題が多いので、前述したようにここで点数を落としてしまっては合格できません。
40点分は必ず取るつもりで解答しましょう。
基礎さえしっかりしていれば、問題ないと思います。
時間配分は解答時間100分、確認時間20分
筆者が初めて2級の試験を受けた時、あまりに焦ってしまい問題を解ききれずに120分を費やしてしまいました。
2回目の時は多少余裕が出来ましたが、それでも最後の10分しか確認時間に割けませんでした。(ちなみにこの時の点数は63点)
反省を踏まえ、3回目の受験時には時間配分をあらかじめ設定し、「回答に100分まで」「確認に20分以上」と心に決め試験に挑みました。
事前の勉強でも過去問を同設定で解き、体に慣れさせました。
本試験では実際にこのペースで解答でき、最後の5分を残して全て終えることが出来ました。結果は見事合格。
やはり時間配分を考えておいた方が効率よく時間を使えそうです。
時間配分の目安は私独自の見解ですが、確認には最大30分あれば足りると思います。
効率よく時間を使うことが合格へのカギです。
複雑な問題ほど紙面で仕訳をしよう
試験中にやりがちなのが、頭の中で仕訳を作ってしまうこと。
普段から実務でなれている方はまだ良いですが、試験はリラックスして受けられる雰囲気でもないので、ついつい焦ってしまいます。
解答後の確認のためにも、問第用紙や計算用紙(A4サイズの白紙)に仕訳を書いておいた方が良いでしょう。
大きい電卓を用意する
試験に持ち込める電卓。電卓は解答に必須です。
今使っている電卓は、手帳サイズの小さいものや表示桁数が少ないものではありませんか?
もしそうだとしたら試験前に改めて用意しましょう。
表示桁数は12桁以上で、広げた手のひらよりも時よりも一回り大きいサイズのものが使いやすいです。
大きさの好みは個人差がありますが、パソコンのキーボードと同じ感覚でブラインドタッチができるサイズだと良いでしょう。
家電量販店に行けば2,000円前後で購入できますので、自分への投資だと思って揃えることをお薦めします。
教室は寒いので防寒対策を
受験会場は高校や大学などです。
冬のこの時期は、教室内の暖房設備が整っていないこともあるので、寒さ対策は必須です。ストールやカイロ、膝掛け等を用意しましょう。
寒くて試験に集中出来ず、結果に響いてしまうと大変悔やまれます。
以上が試験当日の対策と心構えでした。
受験生の皆様、自分の力を存分に発揮できるよう応援しています!
簿記資格取得のため頑張ってください!