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今回も前記事の続き、経理の向き不向きについて語る第3弾です。
前記事はこちら。
経理向きの意識や志向を持つ人はどんなタイプの人なのかについてご紹介します。
3,経理向きの志向
1、仕事で専門性を高めていきたい人
仕事をする中で専門の知識を獲得したり、職種特有の経験を積みその道のプロフェッショナルになっていきたいと思う人には、経理の仕事は最適です。
実際筆者もこのタイプ。
専門性が求められる職種で、専門性を高めたい自分が働いているので非常にマッチングしています。
経理は簿記の知識から、会計・税務に関わる分野まで、営業職や現場の仕事では獲得し得ない経験を積むことが出来ます。
しかもこの知識や経験は企業経営には欠かせないものであるので、専門知識を持って仕事に活用すればするほど、会社に重宝されることでしょう。
その分、自己啓発や進んで学習する意欲というものが必要になってきますが、専門性を高めたいというタイプの人はおそらく苦痛ではないと思います。
一つの分野でプロフェッショナルになりたい、この職種を一生突き詰めたいと思うような人には経理職はまさにうってつけの職種だといえます。
2、仕事に貪欲な人
1の話と若干かぶりますが、仕事に対してハングリーさを出していくと、その道のプロフェッショナルにどんどん近づいていきます。
特に経理というのは企業経営や税務に関わる業務を担っているので、何事も無責任で適当な仕事をすることは許されません。
税務申告なんかは申告期限を1日でも経過してしまうと加算税が付加され、会社の不利益になるので、「始末書書けばいいんでしょ・・・」ぐらいの気持ちでは許されません。
それくらい責任が重い職種です。
仕事に積極的に、貪欲に挑む。
どんなに小さい仕事でも、一つ一つに責任の重さを感じて作業する。
これぐらいの意気込みを持って仕事にあたれる人は経理向きといえるでしょう。
俗に、経理の仕事をしている人は頭が堅いとか、融通が利かないと言われることが多いですが、その理由はまさに仕事に貪欲に、責任を持って仕事をしているからだと思います。
経理職以外の人も、ぜひこの事を理解していただきたいものですね。
3、経営に興味を持つ人
経理の仕事は経営に直結する仕事です。
経理が作成する財務諸表や経理資料、取引先の与信分析等の資料を基に経営陣は今後の計画を策定していきます。
時には、経理としての立場から経営面に対してのアドバイスを求められることもあります。
つまり、経理は経営企画の一端を担う職種であるといえます。
将来は今の会社の経営をやってみたい、と思う人にとっては、経理職はまさにそのステップの1段目であると言えるでしょう。
経理として働く経緯には色々あると思いますが、営業として勤務していた経験のある人が経理に配属された場合も、営業としての経験は強みになります。
営業としてお客様とのやり取りや顧客獲得の為のノウハウを学び、経理では企業の経営に携われるような知識を獲得していく。
この流れは、間違いなくエリートコースであると言えます。
最終的には経営判断を担う、会社の行く末を担う人材になっていくことでしょう。
実際、筆者の元上司も営業経験者から経理・財務の担当責任者となりました。
今はまた営業の現場に戻りましたが、経理の経験は無駄ではなかったと言っています。
経営に興味を持っている人は、ぜひ経理の仕事にチャレンジして欲しいと思います。
4、将来独立・起業したい人
3の続きですが、独立や起業をして経営に関わっていきたいという人にも経理はオススメ。
理由は言わずもがな、経理の仕事が出来ないと、会社は回せていけないからです。
おそらくとても有能な経理をスカウトして仲間に引き込まない限り、会計や税務の仕事は経営者自身が行う、あるいはすべてアウトソーシングする事になるでしょう。
外部委託はお金がかかりますから、自分で出来れば良いに越したことは無いはずです。
ちなみに、筆者は会計事務所で勤務していた頃、沢山の会社の社長さんと仕事をしてきました。
その経験上、社長をやる人のタイプは2種類あることを発見しました。
その2種類とは
- ビジネスモデルの実現と利益だけに全力を注ぎ、事務作業は誰かに任せるタイプ
- 経営に関わる仕事は全部自分で押さえておきたいが、経理の知識はよくわからないタイプ
です。
このどちらのタイプも、結局は誰かが経理業務をしなければなりません。
初めから経理のことを考えて起業する人ははっきり言っていません。
だからこそ、起業前に経理としての経験を積んでおくと、後々非常に楽が出来ると思います。
経理の知識があれば、起業に必要なのはビジネスモデルだけです。
この2つを持って起業独立すれば、成功間違いなしで余計なコスト(金額的・時間的なもの)も発生しません。
経理の立場としては、起業志向がある人はぜひこの知識を生かして自分の事業を立ち上げていって欲しいと思います。
5、税理士を目指す人・FP資格を取りたい人
経理の仕事は、資格取得にも大いに役立ちます。
簿記検定はもちろんのこと、税理士やFP資格を取得したい人には最適だと思います。
実務がそのまま資格取得の為の勉強になるので、理解も非常に早まります。
実は筆者も最終的には税理士の科目の内、簿記論と法人税は取得したいな・・・と思っているので、まずは日商簿記1級獲得に向けて頑張っていこうと思っています。
なので、今の職種を辞めるつもりも、変えるつもりもありません。
今後も仕事の中から、自分のスキルアップにつながるものをどんどん吸収していきたいと思って日々努力していこうと思っています。
6、プライベートと仕事を両立させたい人
経理の仕事は、初心者の内に覚えたり勉強したりすることが非常に多いです。
しかし、一旦慣れてしまったり、ある程度のレベルにまで達すると、ルーティンワークが多いこともあって仕事の時間をある程度予測して動けるようになります。
残業もしないように自分でスケジュールを組んでしまえば、終業後の時間を自分の使いたいように使うことが出来ます。
自分のために、家族のために、恋人のために、仕事とプライベートをきっちりわけて生活することも出来るので、そういうのを目指している人にとっては経理は良い仕事だと思います。
決算や年末調整など、季節によっては繁忙期もあります。
ですが非常に忙しくなるのは、一年の内わずかな期間だけです。
ワークライフバランスを考えた仕事をしていきたい人には、経理で経験を積むことをオススメします。
7、副業したい人
副業を志す人にとっても、経理の仕事は良い経験になります。
税務や確定申告についての知識を増やせれば、自分の申告にも活用できますし、何しろ仕事とプライベートの時間を両立できますから、自分の時間を個人の仕事として使うことが出来るわけです。
実際、筆者も副業…と言えるほどではありませんが自分の為に使える時間を利用して色々とお得な方法を志しています。
過去に記事をアップしているので、こちらも参照してみて下さい。
以上、経理に向く考え方や志向とはどんなものかをご紹介しました。
これから経理として働く、これから経理に転職したいという人はぜひ参考にしてみて下さいね!